仙童工房

3Dモデリングしたものを3Dプリンタで出力して作品を作ったりなどしています。 rinkakというサイトで作品を販売しています。

2013年10月

3Dプリンタがどーにもならない理由で故障中なので暇だしちょっと今まであったトラブルとその対策などをまとめようかと思います。

・ノズルの詰まりと空打ちに関して

3Dプリンタを扱っていて一番多いのがこれじゃないかと。
ノズルが詰まったり、途中でフィラメントが空回りして出なくなってしまう現象ですね。 
今回はこれに関して書いていきたいと思います。

使っているのはReplicator2Xなので、それで試した方法となります。
また使用したフィラメントはABS1.75mm。

対策1 エクストルーダーを加熱し、フィラメントを抜き差しする
 これはMakerbotの方でもこうしてみてって言われるものです。
やり方はそのままで、エクストルーダーを融解温度まで上げて中のフィラメントを溶かして、そこにフィラメントを抜き差しすることで溶け残りを解消するだけ。
軽度のものなどはこの方法で大体取れます。

対策2 ノズルに直接細いレンチなどを入れて強制的に押し出す
 Replicator付属の一番細いレンチがありますが、それがフィラメント挿入側のノズルにぴったりハマります。
モーターを外してノズルの真鍮部分が見えるようにして、エクストルーダーを加熱してノズルの穴にレンチを突っ込み内部で溜まっているフィラメントを押し出していきます。

対策2.5 
それでもなかなか解消できないちょっと頑固なやつや、ノズルの先端が詰まってるっぽい場合は少し面倒です。
これは私がなんとかやってみたらうまく行った程度のものなので、あまり過信しすぎないほうがいいかもしれません。

まず、ホームセンター等で0.8mmのアルミ線と0.3mmのピアノ線を買ってきます。
30センチくらいに切られているものが売られているはずなので店員にでも聞いてみるといいと思います。
エクストルーダーを加熱し、0.8mmのアルミ線を使って対策2と同じようにノズルに差し込みます。
そして抜くと、先端部分に溶けたフィラメントがくっついているはずですので、その部分を切り落としてまた挿入して引き抜いて…を繰り返します。
無くなってきたようであれば、ノズルの中にはほとんどフィラメント残っていないということになるはずです。

そしたら今度は0.3mmのピアノ線を使って、ノズルの出力側の方からピアノ線をネジ込みます。
当然加熱状態でやっているのでやけどしないようにラジオペンチなどで押さえてやってください。
すると、細いノズルの先端を通って上にピアノ線が貫通していくので、出てきた方をやはりやけどしないように押さえてノズルを掃除します。
あまりやり過ぎるとノズルが削れたりする可能性があるので程々に。

そしてフィラメントを指で押し込んでいって抵抗なくスムーズに出るようになれば成功です。
出来なかったら何回か繰り返したり、ノズルの中に除光液(アセトン)を入れたりして溶かしたりなども有効でした。
換気はしっかりとw

対策3 実はフィラメントスプールとホルダーの摩擦抵抗が大きい場合も
 エクストルーダーがフィラメントを引き込む力は意外と小さいです。
ステッピングモーターに付いているギアの溝の状態にもよるかもしれないですが。
なのでたまにそっちが原因で引き込めない場合があります。

これを解消するにはフィラメントスプールとホルダーの抵抗を減らさなければなりません。
スプールとホルダーが接する部分かホルダーの受ける部分そのものをベアリングなどで滑らかにするなどの工夫が必要です。
しかしベアリングはホームセンター等でなかなか売っていないという…。 
そこで戸車を使う方法があります。
戸車とは、網戸の下や引き戸の下に付いている車輪のついた部品です。
この戸車はレールの上をすべらせるためのくぼみが付いているものがあります。
これを使って、ホルダーを制作すると抵抗は大幅に減らせます。
実際私のプリンタでもこれが原因の吐出不良が起きましたが、抵抗を減らしたホルダーを制作したところ問題なく動作するようになりました。
公開してもいいんだけど、ちゃんと固定できない試作品なのでデザインなどをきちんと練ってから公開する予定です。 

3Dプリンタが故障してしまいました。
症状としてはX軸方向もしくはY軸方向に積層がズレる。
ズレるときにはバキン!とかそういう感じの音がしてそのままずれていく。
ずれた後はそのまま積み重なっていくようだけど多分またどこかのタイミングでズレるんだろうな…。

調べてみたら配線が断線していたとか言うのがあったので、とりあえず動かして配線のあたりを上下に揺すってみたけど特に何もなく…。
プーリーが緩んだのかということで締め直し…。
ビルドプレートも何度も調整したしもう分からない。

お陰で折角依頼してくれていた人の物をキャンセルすることになってしまった。
残念で仕方がない…。

後ほど購入元に症状から考えられることを聞いてみて、それでもダメなら修理行きという感じになりそう。 



という訳で出力依頼が受けられません…。
直るまでしばらくお待ちください…。 

MakerBot Filament | It’s Melting, It’s Melting!

今までMakerbotをMarkerbotと思っていました。
メーカーとマーカーって途中にr入るか入らないかの違いだけなんだよなw
見間違えていた…。

そんなことは置いといて、そのMakerbotから新しいフィラメントが幾つか出ています。

MBDissolvableFilament

個人的に一番気になったのはDissolvable Filament(溶解性フィラメント?)です。
写真の通り、溶けます。
今までは水溶性のPLAフィラメントなどがこの位置づけだったわけですが、PLAとABSの同時出力ってできないんですよね。
そもそも前回のアップデートがあるまで二色刷りでのサポート剤形成出来なかったし。

この溶解性フィラメントはABSと同じ温度域で使えるもので、サポート材とは違って2色刷りで一塊にして印刷。
その後リモネン溶液で融解させるとABSで作られたものだけが残るというもの。
溶けきるのに結構時間がかかりますが、普通のサポート材と違って完璧なサポートをしてくれる存在なので印刷結果が今まで以上に綺麗になるのは想像できます。
値段もそこまで高くないようなので気になるところですね。
近く日本の販売店でも取り扱い開始するということだったので楽しみにしてます。

他には、柔らかい素材のフレキシブルフィラメントや、夜光性のPLAフィラメントが出ています。
それに合わせてまたMakerwearもアップデートされているので確認してみるといいと思います。



 

昨日の夜にお知らせしたようにMarkerwareがアップデートしました。
そこで新しくなった出力方法を試してみました。

使ったのはデフォルトで入ってるトラフィックコーン。

二色刷りを試した人なら多分わかると思うけど、切り替わりの時にどうしてもフィラメントがまじりこむ現象がありました。
これは、切り替わったあとに溶けたフィラメントが少し垂れていて、別な色で出力している時にその溶けたフィラメントがオブジェクトにぶつかることで起きてしまいます。
さらに、切り替わったあとに上手くフィラメントが吐き出されずに印刷失敗…という事故もかなり多かったです。
今回のアップデートではこれらが改善された、ということでした。
さて、その結果をどうぞ。

C360_2013-10-02-10-03-32-465

真ん中にあるオブジェクトを囲むように薄い壁が生成されています。
これが今回のアップデートによって作られるようになった「障壁」です。

C360_2013-10-02-10-05-54-414

ラフトを外した状態。
なにか気づきましたかね?

ラフトをよく見ると2色になってます。
この様に、ラフトとサポートがそれぞれの色に合わせて出力できるようになっています。
今回はサポート使わなくても出力できるものなのでラフトだけ。

C360_2013-10-02-10-06-55-609

障壁の効果がよく分かる画像。
白のほうが見やすいですが、コーンの形に沿って黒いフィラメントが付着しています。
この様に障壁はオブジェクトに行く前にノズルをクリーニングする機能と、出力する前にある程度フィラメントを押し出しておいてオブジェクト印刷の時にノズルが詰まっている…という事故を減らすという機能を持っています。

あと…心なしか切り替えの時にかかる時間が早くなってる気がします。
前は切り替わりの時には一旦エクストルーダーが止まって、ゆっくりと反対側のエクストルーダーに切り替わって印刷開始…といった具合でした。
現在はこの切り替わりのスピードが普通のエクストルーダーのトラベル速度になってます。
お陰で二色刷りでも大分スピードが改善されている気がします。 

WS000004

最後に新しくなったUI。
右と左でABSとPLAそれぞれを指定できるようですが、片方がPLAになるとプラットフォームの加熱を勝手に止めてしまうっぽいです。
その他、ラフトとサポートの細かい設定が追加されました。
これから二色刷りがやりやすくなりますね。

MakerBot MakerWare 2.3がリリースされました。 

Replicatorなどで使われるMarkerWareですが、今回のアップデートで今まで出来なかった二色刷りでのサポートが制作できるようになったようです。
他にも二色刷りの時にフィラメントの射出ミスやイボみたいなゴミの原因を取り除くために、切り替わりの時にオブジェクトの周囲に壁を作り、そこで一旦ある程度出力してから移行というようになりました。

印刷プレビューも追加されたみたいだけど…これどう使えばいいんだろう?

とりあえず、一番の進化である二色刷りでのサポート作成について。
ラフトとサポートそれぞれについて「それぞれの色に対応」「左エクストルーダー」「右エクストルーダー」の3つが選べます。
ってことは…水溶性PLAなどを使ってサポートを作るということも可能ということになりそうですね。
水溶性PLAとABSの同時使用はちょっと無理かもしれないけど、PLAオンリーで作るのであればいいかもしれないなぁ。

とはいえこれからは二色刷りでもサポートが使えるので、今まで出来なかったものを作れそうですね。
ちょっと楽しみ。

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