以前、二色刷りをする時の方法がアップデートによって変更されたものに関しての記事を書きましたが、さらに洗練されているので遅ればせながら紹介を。

以前の記事「新しくなった二色刷りを試してみた」では、新しくパージウォールが追加され、印刷物にゴミがつきにくくなったことやラフトやサポート色ごとに分けられるといったことを紹介しました。
今回はそれが更に機能的になったアップデートです。

パージウォールの生成において形状が変更されました。

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こんな感じです。
見ての通り、壁の両端にひし形がついて、壁自体もちょっと立体的な構造になっています。
使っているとこの形状がすごくいいことがわかります。
まず…以前の壁

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黒いの見難いけど、見ての通りタダの薄い壁です。
よく見ると両端のところがダマになっているのがわかると思います。
特に黒い方はダマになってる上にちょっと歪んだりしてるのもわかりますね。
これはその形状のせいでラインの上にラインを乗っけていってるために、壁が薄いためちょっとでもずれると歪むからです。
両端のダマはエクストルーダーを切り替えて動き出すときに一旦フィラメントをある程度出してから動くため。
だから最初のところはちょっと厚めに出てしまう。
これを繰り返しているうちにそこにエクストルーダーがぶつかって下のラフト部分がはがれちゃうわけです。

それを踏まえてもう一度現在のもの

P1270448

見るからに頑丈そうですね。
実際多少ぶつかっても歪んだりしないし、ゴミもきっちりと取ってくれるので印刷物に色混じりが出るところは全くありませんでした。(前のだと元々のよりは減ったもののまだ少しついてた。)

さらに両端のひし形部分ですが…ここにも結構重要な役割がありました。

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出力途中の様子。
ひし形部分の中身をよく見ると…ゴミが詰まってます。
この中に丁度、動き始めの時に出るあまりのフィラメントを突っ込んでるわけです。
これによって先端部分で厚みが増すことが防げます。
また、両端が太くなっていることでも倒れにくく、プラットホームからも剥がれにくくなってます。

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完成品。
本当に綺麗に完成しました。
多少フィラメントの消費は激しくなるものの、きれいなプリントをしたいのであればやって損はない感じですね。